2006年5月23日 (火)

ズレたサンダル

Sun_dal

写真は祖父の三回忌の際に滞在した伊豆長岡山田屋の離れ「竹庵」の縁側。
桜や椿が咲く庭に面していたのだが、あいにくの雨風模様に少々がっかり。
それでもカコンっとサンダルの音を鳴らして外に出ると、雨に濡れた土の匂いが
心地良い。雨樋から流れ落ちる水音が、雨量の酷さを語る。

遠くの空が光る。音が遅れて聞こえる。ゴロゴロゴーぅ。

庇に沿って歩く。立ち止まり縁の下を覗く。湿り気を帯びた土の黴臭さが鼻につく。
頭を上げると兄が硝子戸越しに見える。憂鬱の権化みたいな顔をして口を閉じてる。
話しかけようと思ったけど、やめた。だって、あの口は接着剤でくっついてるから。
雲、雨雲、雷雲を見上げる。雨、止まないなぁ。

空が瞬く。ゴロンっドーン。うわっ。

桜の木が風で大きくしなる。揺ら揺ら。ゆっさゆっさ。花が水溜りに捕まる。バイバイ。
戸の隙間からテレビの音がこぼれてきた。美味しそうな音。ジュージュージューシー。
お腹が減ったよ。風呂上りだからね。実はね。
サンダル石の上でカコンっ。縁側の上から左のサンダル、ほっぽり投げたらココンっ。
美味しそうじゃないね、これは。でも好き。
あららサンダルズレた。そろってない。ズレたサンダル。でもいいや。

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